日本協会が、横浜FCのFWカズ(三浦知良=45)に9月10日から3日間のフットサル日本代表の国内合宿参加を正式要請することが5月31日、分かった。11月2日に開幕するフットサルW杯タイ大会に招集するための布石で、週明けにも正式文書を横浜FCに送付する。日本は30日(日本時間31日未明)UAEで開催中のアジア選手権準決勝でオーストラリアに3-0で勝ち、今日1日(日本時間2日未明)タイと決勝を戦う。

 カズのW杯参戦が、加速する。日本協会が、週明けにもフットサル日本代表としての招集レターを横浜FCに送る。カズのW杯参戦は、日本協会が1月から水面下で進めてきた極秘作戦だが、W杯出場が正式に決まったことで、本格化した。日本フットサル連盟会長を兼務する日本協会の大仁邦弥副会長(67)は「来週にも正式オファーを出します。まずは9月の国内合宿に参加してもらいたい。うちの技術部から、きちっとした文書が出ると思う」と明かした。

 同副会長は、UAE・ドバイで行われるタイとの決勝戦を視察する予定。その後、日本代表ミゲル・ロドリゴ監督(41)と会談し、カズ招集を再確認する。「大会前から監督は、W杯本番にはカズを呼びたいと言っていた。今もその気持ちは変わらないと思うが、W杯出場が正式に決まったから、今の心境を最終確認したい」と、念入りに準備を進める。

 もちろん、横浜FCやカズとの交渉を実務者にだけ任せるような、乱暴なやり方はしない。同副会長は「私も横浜FCの幹部とカズ本人には直接話をします。Jリーグのシーズン終盤の大事な時期に協力をお願いするわけだから、丁寧にやっていきたい」。

 日本は29日(日本時間30日未明)キルギスとの準々決勝を1-0で勝ち、3大会連続4度目のW杯出場を決めた。さらに翌日にはオーストラリアに3-0で勝ち、決勝に進んだ。4大会ぶりのアジア頂点まであと1勝。2試合連続完封で勢いを増した日本代表が、アジア王者としてカズを迎え入れる。【盧載鎭】