カズがW杯史上最年長出場記録に挑戦する。日本協会は28日、10月1日から静岡県内で行うフットサル日本代表候補合宿のメンバー16人を発表。横浜FCのFWカズ(45)は名古屋合宿に続き選出された。日本サッカー界の「KING」がフットサルW杯(11月1日開幕、タイ)に出場すれば、国際サッカー連盟(FIFA)主催のW杯(世界大会)で最年長出場となることが判明。日本協会幹部によると、FIFAから特別表彰を受ける可能性もあるという。カズがさらなる勲章を手に入れる。

 カズが新たな新記録に挑戦する。11月のフットサルW杯に出場すれば、45歳8カ月でFIFA主催のW杯(世界大会)では最年長出場記録を達成することが判明。日本では数々の最年長記録をマークしてきた「KING」に新たな勲章が加わることになる。

 W杯ではカメルーンFWミラの42歳1カ月、フットサルではキューバFPキンデランの40歳6カ月が最年長記録。ベテラン選手が多数出場しているビーチサッカーW杯でさえ、イタリアDFガリの45歳3カ月が最年長記録となっている。日本協会幹部は「カズが記録を達成すればFIFAが特別な表彰をする可能性もあると思う」と明言。カズが達成するであろう記録が、いかに驚異的なものであるかがうかがえる。

 フットサル日本代表初招集となった24日からの名古屋合宿は2日目の午前で離脱したが、他の代表メンバーとの仲を深めた。サッカーとは異なるフットサルの戦術に戸惑いを見せながらも、存在感を示した。この日発表された10月1日からの合宿も、横浜FCの練習参加との兼ね合いで2日目の午前で再び離脱するが、さらなる融合を図る。

 94年W杯米国大会はアジア最終予選で「ドーハの悲劇」を味わい、98年W杯フランス大会では直前でメンバーから外された。名古屋合宿初日には「競技が違うからね。あの時落選したとか、それとは別だと思う。一切関係ない。代表としてやってきた誇りは持って、フットサルで大きなものをつかみ取りたい」と断言していた。フットサルの舞台で悲願のW杯出場だけでなく、さらなる偉業までも達成する。<各種W杯の最年長出場記録アラカルト>

 ◆W杯

 94年米国大会に出場したカメルーンFWミラが1次リーグのロシア戦で記録した42歳1カ月が最年長記録。ミラはこの試合で得点も記録した。ちなみに、最年長主将記録は90年イタリア大会でのイングランドGKシルトンが3位決定戦イタリア戦で記録した40歳9カ月。

 ◆フットサルW杯

 00年グアテマラ大会に出場したキューバのFPキンデランが1次リーグのイラン戦で記録した40歳6カ月が最年長記録。

 ◆ビーチサッカーW杯

 FIFA主催となり第1回W杯として開催された05年リオデジャネイロ大会から記録を換算。ベテラン選手出場が多い中、07年リオデジャネイロ大会のイタリアDFガリが記録した45歳3カ月が最年長記録。

 ◆女子W杯

 FIFA主催ながら世界選手権の名称だった91年中国大会から記録を換算。W杯への名称変更は03年米国大会から。95年スウェーデン大会に出場したブラジルGKメブの39歳5カ月が最年長記録。