11番を背負って出世します!

 東アジア杯(20日開幕、韓国)に臨む日本代表が背番号を発表し、浦和FW原口元気(22)が11番を託された。これに原口も最初は驚きを隠せない様子だったが、頭はすぐに切り替わった。「出世番号ですよね。キヨ(清武)君も(香川)真司君もつけていた。なんとなく出世番号のイメージがあるので、出世していけるようにしたいです」。今大会を機に成り上がる。

 ザックジャパン発足当初の10年夏は香川が、ロンドン五輪を翌年に控えた11年夏は清武が背負った番号。11番を経て出世していった姿を、原口は見ていた。昨オフには、浦和との契約更改の際、クラブ側に「11番をつけたい」と直談判した。FW関口の加入もあって実現しなかったものの、原口にとって思い入れの強い番号を、日の丸とともに背負うことになった。

 香川の10番や清武の8番、遠藤の7番など、定着している主力番号は今大会使われていない中、11番を託されたところに、周囲の期待の大きさがうかがえる。「そういうプレッシャーもうれしい。ふさわしいプレーをしていきたい」。番号でプレーするわけではないかもしれない。それでも原口にとって、大きなモチベーションになる。【栗田成芳】