なでしこジャパンのメンバー総勢41人が11日、発表された。今月22日(長崎県立)と26日(フクアリ)に行われるナイジェリアとの親善試合に臨む。佐々木則夫監督(55)は7年後の東京五輪までつながる育成をポイントに挙げ、17歳のDF三宅史織(JFAアカデミー福島)ら10代3人の選手を含むフレッシュな陣容を選んだ。

 特別指定選手として7月からINAC神戸でプレーする三宅が、うれしい初選出だ。165センチの高さを生かしたヘディングと、サイドバックもこなす器用さを兼ね備えた17歳。佐々木監督は「若いながらセンス、将来性を感じる。伸び盛りの時になでしこのサッカーを経験して、将来に生かしてほしい」と説明した。

 三宅もクラブを通じて「自分のプレーを発揮しながら、なでしこジャパンの選手のプレーを肌で感じて、たくさんのことを学びたい」とコメント。この日は同じ10代の田中美、上野といった若手が続々と名を連ね、初選出も11人に上った。

 この選考は東京五輪までつながる日本女子サッカー育成プランの一貫だ。佐々木監督は20年に自分が何をしているか明言を避けた。だが「今後も精密なサッカーで戦わないとチャンスはない。協会全体でそう思っているし、それは東京五輪まで積み上げていくもの」と話し、三宅らの世代へ期待をかけた。