日本サッカー協会は28日、ハビエル・アギーレ新監督(55)の初陣となるウルグアイ戦(9月5日、札幌)、ベネズエラ戦(同9日、横浜国際)の日本代表メンバー23人を発表した。

 神戸MF森岡亮太(23)が神戸市内のクラブハウスで会見を開き、初招集に驚いた。代表メンバーが発表された時、森岡は練習を終え昼寝の真っ最中。クラブ関係者からの電話で跳び起き、吉報を聞いた。「電話が鳴るまでは全然そわそわしてなかったんですけど、発表を聞いてからそわそわして」。サプライズ招集にあわてて筋トレルームに駆け込んだと冗談交じりに明かした。

 神戸では、トップ下として活躍中。柔らかいボールタッチで繰り出すスルーパスは絶妙だ。今季はリーグトップタイの8アシスト。飛び出せば得点感覚にも優れ、公式戦5ゴールを決めている。「(チームではスルーパスで)チャンスが作れている。1つの武器」と力強い。

 クラブでは、12年の大久保嘉人、伊野波雅彦以来となる日本代表。10年に久御山(京都)から神戸に入団し、当時は大久保の控えとして先輩の背中を追ってきた。出場機会にも恵まれなかったが、昨夏にレギュラーの座をつかんだ。「(今は)入団当初やりたかったことが表現できている。ブレずにやってきて良かった」。チームの主軸になってから1年で日の丸を付ける。

 年代別でもU-18日本代表候補が最高。「シャイなので緊張します…」と照れながらも「W杯を経験している方、長年代表にいる方に世界で感じたことを聞いてみたい。吸収できるものは吸収して、自分らしさを追求していきたい」。新世代の星が新しい風を吹かし、新生ジャパンを引っ張っていく。【小杉舞】