日本協会は22日、日本代表のハビエル・アギーレ監督(55)がメキシコの企業グループ主催の「サロン・デ・ラ・ファマ・デル・フットボル(サッカー殿堂)」に選出されたことを発表した。掲額式典が11月11日にメキシコで予定されており、出席することになれば、11月10日から愛知県内で開始予定の日本代表国内合宿を一時離脱する。

 同協会の霜田技術委員長は「メキシコのサッカー殿堂入りするということです。日程を調整できないかと伝えていて、現在調整中ですが、向こうは来てほしいということなので」と明言。現時点では出席する可能性が高い。

 日本代表は、11月に親善試合として14日にホンジュラス(豊田ス)、18日にオーストラリア(ヤンマー)と対戦。連覇がかかる来年1月のアジア杯に向けた選手の最終選考の場になる。指揮官はホンジュラス戦前日の13日の公式練習に合流できるかどうかの状況。選手を観察する場となる合宿を最長で4日間も空けざるをえない。

 同殿堂には今回、アギーレ監督の他に元ブラジル代表FWロマリオ氏、元コロンビア代表MFバルデラマ氏、元マンチェスターU監督のファーガソン氏らが選出された。クライフ氏、マテウス氏らも既に殿堂入り。霜田委員長も「こちらとしては合宿があるのですが、名誉あることなので」と複雑な思いを口にした。この日、アギーレ監督は雨中の川崎F-鳥栖戦を視察。国内組のプレーに目を光らせた。

 ◆サロン・デ・ラ・ファマ・デル・フットボル(Salon

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 Fama

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 Futbol)

 メキシコ・イダルゴ州パチュカにある「サッカーの殿堂」のこと。ボールの形をした建物で、メキシコ1部パチュカなどのクラブや、インターネットTV、体育大学などを所有するグルーポ・パチュカ財閥が運営している。もともとは美術館として建設されたが、11年からサッカーの殿堂となり、同年から殿堂入りの人物を選出している。元メキシコ代表GKカンポス氏や、海外からもクライフ氏やプラティニ氏らが殿堂入りに名を連ね、11~14年で75人が選出された。