ACミランの日本代表FW本田圭佑(28)が自らの哲学(フィロソフィー)を注入する新組織を立ち上げた。日本代表の活動を終え、関西国際空港から所属クラブ合流のため欧州に向かった19日、所属事務所が世界を目指す人材育成の枠組みを発表。ジュニアユース(中学生年代)の東西2チームを加え、本田流で、ピッチ外での日本サッカー強化プランも推し進める。

 新組織の名称は「Honda's

 Philosophical

 Education(ホンダズ

 フィロソフィカル

 エデュケーション)」。直訳すると「本田の哲学を教育する」という壮大なものだ。21歳で世界に飛び出し欧州の3カ国でプレーし、2度のW杯を経験。その中で得たものを伝える。狙いは世界で活躍する選手の育成や人間教育。関係者によれば、20年東京五輪を狙うような選手を育て上げたいという思いもあるようだ。

 具体的な注入の“舞台”は本田がプロデュースし全国展開する小学生を対象にした活動中のスクール37校。そこに、新たにジュニアユース世代の既存2チーム「S.T.FOOTBALL

 CLUB(東京・清瀬市)」「摂津パルティーダ(大阪・摂津市)」が加わった。哲学を理解する指導者が派遣され、オフには本田が直接指導する可能性もある。

 事務所を通じ本田は「最大の目的はサッカーを通じて“グローバルな競争”に打ち勝っていくためのサポートをすることです」などとコメントした。