【バンコク6日=北村泰彦】G大阪の日本代表勢が「一石二鳥」の勝ち点をもぎとる。7日のACLチョンブリ戦に向け、この日は会場のスパチャラサイ国立競技場で最終調整。右太もも裏の張りで前日は別メニューだったMF遠藤も合流した。

 引き分け以上でクラブ史上初の1次リーグ(L)突破が決定。さらに1次L最終節の21日全南戦(万博)が消化試合になることで、代表組はキリン杯(24日コートジボワール戦、27日パラグアイ戦)の直前合宿に初日の20日から参加できる。早期合流するためにも、負けられない一戦になる。

 既に日本代表岡田監督は「早めに(1次L突破が)決まれば、呼びたい」と早期招集の意向を明言。G大阪との交渉になるが、西野監督も「(全南戦が)消化試合になれば、当然そういう招集は来るだろう」と前向きで、支障はない。

 G大阪からは遠藤の招集が確実で、DF安田や右太もも打撲から復帰したDF加地も候補になる。キリン杯にはMF中村俊やMF松井ら欧州組が招集される見通しで、定位置争いは激化する。G大阪の代表勢も出遅れたくない。

 遠藤は「ここで突破を決めれば、代表へ行くのも少し楽にはなる」と意気込んだ。チョンブリを撃破して、すべてを好循環に持ち込む。