<アジアCL:G大阪1-1浦和>◇準決勝第1戦◇8日◇万博

 1点を追う後半のG大阪は、次々と交代選手を投入した。後半34分、最終3人目の交代枠でFW山崎に代え、縦突破が得意なDFミネイロをFWとして送り込むと、これで押せ押せムードは一気に加速した。2分後の36分、播戸が抜け出してPKを獲得。これを遠藤が決めた。得意の「コロコロPK」か弾丸PKか…。蹴ったのは「その中間ぐらいかな」というシュート。GKの逆を突いて、右隅に決めた。

 今やPKの名手となった遠藤にとって、浦和のエンゲルス監督は恩師ともいえる存在だ。横浜Fに入団した98年、PK練習に18歳の新人を誘ってくれたのが、当時のエンゲルス・コーチだった。10年前の恩を大一番で返した遠藤は「負けてないので、悪くない結果だと思う。前半はよくなかったけど、後半に持ち直したので」としっかり手応えをつかんでいた。第2戦は22日。