J2札幌は京都に敗れた。前半は主導権を握るも後半19、20分と立て続けに失点し、ホーム2連勝を逃した。バルバリッチ監督(53)は「負ける試合ではなかったが、結果的に相手がゴールをより多く取った。札幌のサポーターには残念な結果になり申し訳ない」と振り返った。5戦を消化して2勝2敗1分け。勝ち点は7で、順位を7位から12位に落とした。

 決定機を逸したことが勝敗を左右した。前半21分、FW中原のパスカットからMF古田が右クロス。ゴール前にFWナザリト(24)が飛び込むも、たたきつけたヘッドは、跳ね上がりバー上に外れた。前半0-0で折り返すと後半19分、京都DF石櫃に直接FKを決められ、同20分にクロスからFW大黒にヘッドで2点目を献上。37分、CKで稲本が倒されて得たPKをナザリトが決め、クラブの札幌ドーム通算200号を挙げたが、2点目は奪えなかった。

 対京都は、0-4で敗れた11年10月19日以来6戦勝ちなし(1分け5敗)。シュート数は相手を13本上回る18本放ったが、決まったのはナザリトのPKでの1点のみ。「負けは偶然ではない。足りないことがあったから。分析して次の試合に向け準備したい」と指揮官。中3日での5日のホーム東京V戦で、敗戦の教訓を生かす。【永野高輔】