東京の日本代表FW武藤嘉紀(22)が、140発男を超えるハイペースで、J1通算20得点目を決める。今日6日のアウェー仙台戦に向けて5日、非公開で前日調整を行った。前節川崎F戦(2日)後は、負傷している右膝の治療に専念。この日、全体練習に合流しセットプレーなどの確認を行った模様で「ノルマである第1ステージで10点取る。去年以上の活躍を求められているし、さらなる成長を遂げたい」と、今季9戦6発と量産するゴールを積み上げる。

 通算44試合目となる仙台戦で通算20点にすれば、日本人歴代5位タイのスピード到達となる。上には元日本代表FWの呂比須、カズ、柳沢、武田と歴代ストライカーが名を連ねるが、1試合差の45試合で到達した川崎FのFW大久保を上回る。前節の多摩川クラシコでは、節目の通算140点目を決めてカズダンスを披露した大久保だ。「本拠地でやられたら悔しさが倍になる」と武藤自ら決勝点を決め揺りかごダンスを踊り返した男と、年月を越えてしのぎを削る。

 3連勝中のチームは2位。3点差以上で勝てば試合のない浦和を抜き暫定首位に立つ。「ゴールは取れるだけ取りたい」と大量得点での4連勝の先にある頂点を見据えた。【栗田成芳】