浦和が指揮官のカミナリに応え、後半一気の6得点で圧勝した。前半は鳥栖の圧力に負け、中央でのボールキープからサイドに展開する、今季の得点パターンに持ち込めず。前半22分に相手に退場者が出た後も流れは変わらず、逆に先制まで許した。

 これにペトロビッチ監督は「就任して3年半で、最も悪い内容」と激怒。ハーフタイムにロッカールームで激しくしかりつけた。DF槙野が「なら、監督みていてくださいよと。後半45分間はまったく違うサッカーをしてみせるから」と言うとおり、選手たちは話し合って前半の課題を修正。FW興梠らが中央で縦パスを受けて起点になり、いつも通りの攻撃サッカーがよみがえった。

 槙野は「後半は最高の出来」とうなずき、決勝弾のMF柏木も「後半は言うことないんちゃいますか」と笑顔をみせた。これで早ければ6月7日のホーム清水戦で、第1ステージ優勝が決まる状況になった。