J2札幌が、今日21日の北九州戦で勝ち、3位浮上を狙う。バルバリッチ監督(53)は4連勝中の難敵討ちへ、ポイントを「先制点を取ることが重要」と断じた。今季8勝は、すべて先制点を奪ってのもの。手堅いバルバ流を貫き、順位を上げたい。

 先制パンチで49日ぶりホーム白星につなげる。札幌は開始15分までが最も多い6得点、前半リードした試合で7勝。いずれもリーグ1位で、開始早々に主導権をつかむ戦い方が、固まってきた。5試合で先制点を挙げているFW都倉賢(29)も「先制点は大事。早い時間で得点することがベスト」と話した。リード後は安定感抜群の守備で、白星につなげる。

 2連勝で勝ち点を34に伸ばし、同33の3位金沢が敗れると順位が入れ替わる可能性がある。実現すれば、J1昇格を決めた11年12月3日の最終東京戦以来、実に1296日ぶりとなる。プレーオフ(PO)導入の13年以降、19節終了時点で勝ち点34以上のクラブは、すべてPOに進出という、頼もしいデータもある。まずは北九州を下し、「PO進出100%」を“確定”させる。【永野高輔】