四方田札幌勝ち点1-。J2札幌は長崎と引き分けた。四方田修平監督(42)就任後初の勝ち点奪取も、チームは、J2では06年以来9年ぶりの10試合勝ちなしとなった。8勝12分け8敗の勝ち点36で、順位は10位。プレーオフ(PO)圏6位との勝ち点差は6となった。

 今季最多のシュート20本も、無得点に終わった。これで就任3戦270分ノーゴール。四方田監督は「やりたいことはできていたし、シュートまではいけていたが、最後のところが足りなかった」と振り返った。

 前半45分、MF宮沢のヘッドのこぼれ球をFW都倉賢が詰めるもバーをたたいた。後半17分、MF上里のシュートのこぼれ球をFW内村がヘッドで狙うも、今度は右ポストに阻まれた。「2トップで、やりやすくなった分、結果がほしかった」と内村。2トップに変え、フィニッシュまでの形はつくりながら、ぎりぎりのところで決めきれず勝ち点1に終わった。

 リーグ3分の2を終えた。PO開始の12年以降、残り14戦で勝ち点36以下から巻き返し、PO進出したチームはいない。昨季山形が勝ち点39から6位に食い込んだのが最低ライン。極めて厳しい状況になりMF菊岡は「今は結果が出せないと意味がない」と厳しい口調で言った。

 「今は、とにかくシュートを打ち続けて、走り続けていくしかない」と内村。得点の兆しは見えてきただけに、まず新体制1勝を挙げ、地道に自信を取り戻していく。【永野高輔】