右足親指痛を抱える川崎FのFW大久保嘉人(33)が、驚異の回復で9月1日に予定していたレーザー手術を回避する見通しになった。25日、川崎市内で全メニューを消化。今季15点目を決めた22日の湘南戦後に「奇跡的に痛みがない」と話していたが、この日も「痛みが出なくてまじ、うれしい。練習で(患部を)踏まれたけど大丈夫だった。自分の中では手術する必要はないね」と明かした。

 今月初めから親指の皮膚が骨折で変形した人さし指にあたり激痛に悩まされてきた。「引退したいぐらい」と泣き言を漏らしていたが「皮膚が再生して固まってきた感がある。朝からテンションも上がってサッカーするのが楽しくなる」と目を輝かせた。油断は禁物のため、ケアと経過観察には細心の注意を払うが「人間の再生能力は早いね」とケロリ。痛みから解放されたエースが、3年連続得点王に向けてまい進する。