J2磐田の名波浩監督(42)が選手の目を覚まさせる「現実」をぶつけた。8日のホーム長崎戦に備え、4日は磐田市内のグラウンドで練習を再開。練習前ミーティングで、同監督は選手に対し「我々は、まだ何も得ていない」とあえて現状を口にした。

 前節のアウェー東京V戦で、1人少ない状況ながらも3-0で快勝した。試合後に周囲から「感動した」などの大きな反響をもらった。3位以上は確定したが、J1復帰はまだ先。浮かれる時ではない。名波監督は「(J1が)手の届く範囲にあるのは分かっている。しかし慢心は大敵。慢心をみじんも見せてはいけない」と口元を引き締めた。

 全体練習後、ランニングやシュート、クロスの練習など、若手とベテランが交じって調整をするシーンがあった。3位福岡と勝ち点2差、首位大宮とも勝ち点4差。冷静に現状を把握しながら磐田がラストスパートに備える。【保坂恭子】