清水の来季監督最有力候補に、J2徳島の小林伸二監督(55)が挙がっていることが22日、分かった。小林氏は今季限りで徳島の監督を退任する。

 来季、クラブ史上初のJ2となる清水は、今月19日に田坂和昭監督(44)の辞任を発表した。後任監督の人選は「Jリーグ指導歴のある日本人」に絞って、複数人をリストアップしてきた。当初はJ1松本の反町康治監督(51)が筆頭だったが、松本がJ2に降格する反町氏の来季続投を発表したことで、小林氏に一本化した。

 小林氏は長崎県出身で、現役時代に日本リーグのマツダでFWとしてプレー。元日本代表監督のハンス・オフト氏から指導を受けた経験もある。1990年(平2)に現役を引退し、広島の初代ユース監督に就任。01年6月からJ2大分の監督に就任すると、02年シーズン優勝でJ1昇格に導いた。さらに08年に山形、13年に徳島と通算3クラブをJ1に上げている。

 今季の徳島は13位(第41節終了時)だが、清水側は「J1昇格請負人」ともいえる小林氏の実績を重視。「1年でJ1復帰」の目標を実現すべく、小林氏に近く正式オファーを出すとみられる。今日23日のJ2最終節終了後に本格的な交渉に入り、順調に条件合意すれば、今週中にも正式発表される見込みだ。