C大阪が4位フィニッシュし、PO準決勝の本拠地開催を決めた。プロ17年間で通算1点だけだった元日本代表DF茂庭照幸(34)が、今季初弾を含む2発を決めた。不振にあえいだチームが大熊体制の初陣で、10月10日北九州戦以来、約1カ月半ぶりの白星を挙げた。タイリーグから2年ぶりに復帰した今季、出場機会が少なかったベテランは「今年は苦しいシーズン。いろんなことがあったけど、1つの得点でみんなで喜べた」と目尻を下げた。

 クラブは17日にアウトゥオリ監督を解任。大熊清強化部長が残り試合の指揮を執る。J2屈指の戦力を誇りながら低迷。新監督は選手に「持っている能力が評価されるのではない。(ピッチで)出したものが評価される」と力を出し切ることを訴えた。29日のPO準決勝は5位愛媛戦。同監督は「一発勝負なので(勝つ)確率を上げていく」。昇格残り1枠に運命をかける。