J2札幌FW都倉賢(29)が、24日から30日のニューイヤー杯にFWで唯一出場する。同杯はベンチ入りが20人、交代は8人まで可能。都倉は初戦の24日東京V戦からベンチ入りが濃厚だ。新加入FWヘイス(26)の合流は早くて30日、内村圭宏(31)は股関節痛で1月中は別メニュー調整を続けており、まず出足でリードを奪い、開幕先発の座をたぐり寄せる。

 昨季チーム最多13ゴールの得点源が、早い段階から実戦に入り、試合勘を磨いていく。今季FW登録は内村、都倉、ヘイスの3人。チームを支えてきたベテランと今季補強の目玉との三つどもえ。激しさは増すが都倉は「競争原理が働くのはチームにとって良いこと。そこに勝ち残れば、より強さを得られる」と気を引き締めた。

 24日から始まるニューイヤー杯は、FW唯一の出場となる。沖縄金武合宿は4日目とまだ序盤も「自主トレがうまくいったので、いい状態でやれている」と手応えを口にした。28歳以上の選手は、午前中の練習の負荷次第で午後はメニューを調整されるが、24日東京V戦を見据えた20日の戦術練習では、都倉と上原の2選手が「オーバーエージ」で参加。佐川トレーナーは「かなりいい状態まで上げてきている」と説明した。

 オフは稲本とハワイでトレーニング。合宿中も「ケガをしないように、体のバランスを整える必要がある」と、練習前に歩き方の矯正や体の癖を補正する体操を行う。昨季は勝負どころの8、9月に、左太もも負傷で1カ月間、離脱したため、対策は練ってきた。

 補強はヘイス1人だけとあり、MF荒野や中原も狙うFW枠。まずは仕上がりの早さを生かし、序盤の実戦で結果を出し、競争を優位に進める。【永野高輔】