川崎Fは3日、川崎市内の練習場で3本の紅白戦を行った。主力組ではMF森谷賢太郎(27)、FW小林悠(28)とDF登里享平(25)が得点を挙げ、サブ組では新加入のFW森本貴幸(27)が頭で2発。4日からスタートする沖縄キャンプを前に、順調な仕上がりを見せた。

 登里は昨季、左ひざ手術でリーグ戦1試合の出場にとどまった。今季にかける思いは強く、オフも筋力トレーニングに励み、万全な状態で始動した。ひざの痛みもなくなり、得意のドリブル突破や裏への飛び出しも見せ本領を発揮。「去年は散々だったので。ひざの怖さもなくなったのが大きい」と手応えを話した。

 今季から、OBの伊藤宏樹氏(37)が背負った背番号「2」を付ける。本職の左サイドバックだけでなく、左のFWにも入ってプレーしている。「DFのときもゴールと思ってましたけど、よりゴールに近い位置でプレーできる」と意欲を見せた。

 また、サブ組では森本が豪快ヘッドでアピールした。2点ともクロスにどんぴしゃりのタイミングで合わせ「いいボールが来た。もっとパスの出し手とのタイミングを合わせていければ」と振り返った。前日2日には、速いパスを受けてトラップしてからシュートに持ち込む練習を繰り返し励んでいた。「今までにない速いパスを出してもらっている。やればやるほど上手になっていくと思う」と高い向上心を口にした。