<JA全農杯チビリンピック小学生8人制サッカーIN東海:名古屋グランパス三好2-0HONDA・FC>◇決勝◇16~17日◇愛知県・豊田市運動公園陸上競技場◇参加16チーム

 決勝は名古屋グランパス三好がHONDA・FCを2-0で下し初優勝を決めた。同チームは5月3、4、5日に横浜市の日産スタジアムで行われる全国決勝大会への出場権を手に入れた。

 名古屋グランパスのサッカースクール三好が初優勝を飾り、チーム創設以来初の全国大会出場を決めた。

 同チームは地元の子どもたちにサッカーを教えるスクールで名古屋グランパスの下部組織にあたる育成チームではない。スクール校が激戦の東海大会を制す快挙となった。

 静岡のHONDA・FCとの決勝戦では第1、第2ピリオドとも無得点。試合開始直後に得たPKを外すなどチームが浮足立っていた。チームを指揮する磯村健コーチは「序盤は選手が慌てていて、普段の力が出せていなかった。選手には君たちが慌てると相手が喜ぶ、慌てず冷静に試合を進めれば、相手が慌てるんだよ」とのアドバイスが効いた。

 迎えた第3ピリオド5分に試合が動く。エースの伊藤嘉真がDFラインからのロングパスに反応、空いたスペースに走り込み、相手と競りながらも落ち着いて左足を振り抜き先制、続く同9分にもサイドから崩し伊藤が2点目を決めた。大活躍の伊藤は「決勝戦で得点を決められてうれしい。この調子で全国大会でも得点を決めたい」と喜んだ。

 5月開催の全国決勝大会には各地から強豪が集まる。磯村コーチは「全国大会では強いチームとの対戦が楽しみ。対等に戦えるよう準備したい」と抱負を語った。女子でチームをまとめる谷川萌々子主将は「目標は優勝です。5月までにもっとチームワークを良くして、練習を頑張りたい」と目を輝かせた。