日本代表(世界ランキング7位)が韓国代表(同10位)と1-1で引き分けた。

 昨年のアジア選手権でリオデジャネイロ・パラリンピックの出場権を逃した日本は、高田敏志新監督のもとで臨む初の国際試合となった。20年東京大会へ向けては「攻撃力アップ」が課題だ。従来の守備を中心とした1-2-1のダイヤモンド型攻撃から、パスサッカーに変更。DFも積極的に攻撃参加するなど“変化”は明らかだった。ベンチからも「下がるな!!」と、何度も大声が飛んだ。

 前半11分。新主将でMFの川村怜(27)がPKで先制。その後も人数をかけて相手を押し込んだが、決定力に欠け、後半6分にFKから同点に追いつかれた。

川村は「新体制になったばかりで、判断が遅れたりするなど迷いや戸惑いがあった。20年までには変化して『最強の日本代表』を見せます」と言葉に力を込めた。

 就任4カ月目で初陣を迎えた高田監督は「やることは出来たが3点は取れた。守備だけでは東京大会では勝てない。リスクはあるが、(観客が)ワクワクするようなサッカーを目指したい」。また、この日、気象庁が東京都心の桜の開花発表をしたことを受け「(日本代表の)開花は今でなく、20年に咲いてくれれば良い。時間はかかりますよ」と報道陣の笑いを誘った。

 日本代表は公式戦同様、公式スーツで会場入りするなどプレースタイルだけでなく、意識も変わっていた。