コノミヤ高槻が黒星スタートとなった。立ち上がりの前半11分、同12分と続けて失点。同23分に3失点目を喫した。同37分にDF北川和香菜(22)がこぼれ球を右足で決めて1点を返すも、反撃はここまでだった。

 この日が33歳のバースデーだった元なでしこジャパンFW丸山桂里奈は「今日誕生日なんだよ…」と、完敗にがっくり。それでも「今までなら3点入れられたらズルズルと失点していた。でも後半ゼロに抑えられたというのは、守備の選手が頑張ってくれたということ。次につながる試合だった」と、前向きにとらえた。

 コノミヤ高槻は、昨季まで「スペランツァFC大阪高槻」として活動。しかし経営危機に陥り、チームの存続すら危ぶまれた。活動支援金を募りながらリーグに参戦するなど苦しい状況が続いたが、今年に入り大阪府内を中心に展開するスーパーマーケット「コノミヤ」の支援が決定。同時にチーム名も「コノミヤ・スペランツァ大阪高槻」に変更した。心機一転して臨んだ初戦だったが、勝利で飾ることはできなかった。