3位鹿島が7位広島を4発で粉砕し、2位に浮上した。

 前半8分に今季初先発のFW土居聖真(23)が先制。1-1とされて迎えた後半12分に決勝点が生まれた。後半開始から出場のMFカイオ(21)が左サイドから浮き球パスを送ると、ファーサイドのMF柴崎岳(23)が頭で押し込んだ。視察していた日本代表ハリルホジッチ監督が「うれしかった」という一撃は、柴崎にとってリーグ初のヘディング弾。「カイオがいい仕掛けをしてくれたので、相手(マークしたMF柏)の前に入って、しっかりシュートしようと思っていた。すべてがマッチしたゴール」と自賛した。

 後半の16分とロスタイム3分にはカイオが2点を奪い、終わってみれば昨季王者を4発で圧倒。浦和を得失点差で抜き、2位に浮上した。1万9764人が訪れて鹿島のリーグ入場者数が通算700万人に達した中、攻守に手応えをつかむ内容で4勝目を挙げた。