浦和が「赤」同士の日韓戦を制し、アジア制覇へ歩みを進める。

 18日にアジアチャンピオンズリーグの決勝トーナメント1回戦、FCソウル戦に臨む。ホーム&アウェー方式で、初戦はホームに相手を迎える。

 チームカラーは赤同士。いずれにせよ会場は赤くそまるが、クラブはホームの利を生むべく「浦和の赤で染め尽くせ!」のキャッチコピーでポスターを作成。レプリカユニホームなどのグッズを身につけたサポーターの来場を呼び掛けた。

 「赤」の価値を再確認する一戦にもなる。先週、筆頭株主の三菱自動車と、横浜の筆頭株主である日産自動車との資本提携が明るみになった。Jリーグの規約には「1つの企業が2つのクラブをコントロールする立場になってはいけない」とある。

 一部では状況がこの規約に抵触するとして、チームの身売りやチームカラー変更の可能性まで報じられたが、淵田社長は14日の会見で「浦和は赤のままで戦う」と明言。チームカラーが持つ求心力も強調した。くしくもその直後の公式戦が、チームカラーが赤のクラブ同士の一戦となった。

 FCソウルは、組織力と個の力を兼ね備えた攻撃力がアジアトップクラスと評価され、Kリーグでも首位を走る。浦和のクラブ関係者も「大会出場クラブの中でも、実力は屈指」と警戒する。

 決勝トーナメント1回戦にして、早くも大会の行方を占うような重要な一戦。浦和は「赤」がまとめるクラブとサポーター一丸の力で、難敵を打倒するつもりだ。