U-23(23歳以下)日本代表候補の柏FW伊東純也(23)が復帰した。

 右サイドバックとしてフル出場。後半25分、右サイドを駆け上がり、中央へ切り込んで、左足シュートするなど縦への突破力が光った。それでも得点に絡めず、試合も1-2で敗れ、表情は晴れなかった。

 伊東は「チャンスはあったけど、クロスは悪かった。シュートの精度もいまいちだった」とうつむいた。

 U-23(23歳以下)日本代表のガーナA代表との親善試合メンバーに選出されながら、全治1週間の左足の長母趾(ちょうぼし)屈筋挫傷。「自分としてはやりたかった。できるという感じでした」。しかし、許可が下りず、参加辞退を余儀なくされた。「タイミングが悪すぎる」。いつもはひょうひょうとしている伊東が、がっくりとうなだれた。

 チームを去る時、U-23(23歳以下)日本代表の手倉森誠監督(48)から声をかけられた。「リーグ戦見てるぞ」。リオデジャネイロ五輪の前哨戦、トゥーロン国際のメンバーからも外れ、代表で直接アピールする機会を失った。それでも手倉森監督の言葉を信じて、気持ちを切り替えた。スピードが自慢の23歳は「結果を出すだけです」。逆転でのリオデジャネイロ五輪出場を諦めていなかった。