沈黙した分、一気に爆発する。J2札幌FW都倉賢(29)が19日、22日アウェー讃岐戦で、3月26日京都戦以来約2カ月ぶりの得点を約束した。札幌移籍後、先発6試合連続無得点は最長ブランクだが、4連勝中は、すべて陰のプレーで決勝点に貢献。首位キープと7年ぶり5連勝へ「FWとしてゴールや、ゴールにつながる脅威を与えられるプレーをしたい」と意気込んだ。

 4月23日C大阪戦は稲本弾の起点、29日徳島戦は相手DFへの寄せでクリアミスを誘い、内村弾をお膳立て、5月3日金沢戦、前節15日水戸戦はいずれも決勝点の起点として白星を呼んだ。「昨年まではアシストが少なかったが、今季は得点の前のところで貢献できている。それができて、なおかつ点も取れれば幅が広がる」。脇役としてつかんだ感覚を、主役復権へのエネルギーに変える。

 京都戦を最後に得点はないが、その間に内村の調子が上がり、最近5戦3発とスイッチが入った。今節はジュリーニョも出場停止明けで戦列復帰する。ここにチーム得点王の出場7戦ぶり復活弾を加え、相手にプレッシャーをかける。

 現在12位ながら、過去4戦未勝利と苦手とする讃岐から得点しているのは都倉だけ。14年11月9日、アシストは内村だった。「2年前も内村さんとのコンビで崩した。うまくワンタッチでいければ」。好調なダブルエースの連係で難敵から勝ち点3を奪い、2位以下を引き離しにかかる。【永野高輔】