仙台レディースが千葉に痛い敗戦を喫した。リーグ戦中断前、最後の一戦は守備の連係ミスから前半21分までに2点を許し、0-2と得点も奪えなかった。2勝3敗と分の悪いアウェーで結果を出せず、今季初の3連勝を逃した。勝ち点19のままで3位から4位に後退した。

 千葉泰伸監督(45)は「負ける時はこういう形で負けてしまう」と悔しがった。8日の日テレ戦と同じように、守備を崩されて失点するのではなく、相手にボールを奪われて得点された。明日30日から、なでしこジャパンの米国遠征に参加するMF川村優理(27)も「勝たなきゃいけない試合でしたし、すごく悔しい」と肩を落とした。

 4敗はすべてアウェー戦と、大きな課題を残す。初Vを掲げる千葉監督は「どういう状況でも引き分けるか、勝ち切らないと優勝は難しい」と波に乗り切れない現状がもどかしい。来月4日からカップ戦のリーグ杯期間となり、残り7試合のリーグ戦再開は9月10日。同監督は「もう1度気持ちを切り替えて、カップ戦を勝ち続ければ勢いが出る」と立て直しを図る。【久野朗】