青森山田高が2-0で流通経大柏高を破り、勝ち点20で2位をキープした。MF高橋壱晟(18)が前半2分にPK、後半19分にシュートを決め、堅いディフェンスで守りきった。リーグ後期のスタートを快勝で飾り、首位の市船橋高と勝ち点差1に迫った。

 流通経大柏高は全国高校総体準決勝(8月1日)で1-2で惜敗した相手。青森山田高イレブンはリベンジに燃えていた。DF橋本恭輔(18)は「今日は絶対勝ちたかった。0点に抑えたかった」という。エース高橋の2得点に加え、「DF陣だけでなく、全体の守備意識が高かった」という守りが光った。

 プレミアリーグでは4月10日の開幕戦でも流通経大柏高を3-0で破ったが、高橋はPKを外していた。「今日は決めないと」と二重のリベンジを果たした。2点目は相手GKの股の間を抜く技ありのシュート。「全国高校総体は暑さや連戦の疲れもあり、チームの状態が万全でなかった。今日はいい状態で臨めた」という。

 25日は青森山田中が全国中学サッカーで3年連続4度目の優勝を決めた。前日(27日)は青森山田高セカンドが高円宮杯プリンスリーグ東北で、山形ユースを3-1で破り、首位に躍り出た。高橋は「自分たちAチームも負けていられない。これからが大事だが、今日はいい1勝を挙げることができた」と、初優勝へ向けて手応え十分の表情だ。【北村宏平】