湘南の曹貴裁監督(47)は、勝ち点3こそ奪えなかったが、選手をたたえた。

 個々の高い能力を持つ柏に、気持ちを全面に出し、激しいプレスで対抗。幾度となくピンチを迎えたが、全員でゴールを死守。無失点に抑えた。

 指揮官は「試合後に監督として会見で話すのは、数百回になったと思いますが、今日の選手が見せたフットボールは、監督としてはこいつらすごいなと思った。降格争いの選手の勇気やアグレッシブさを奪う状況の中、勇敢にあいつらはプレーしたと思う」と話した。

 試合途中からはMF神谷優太(19)とMF斉藤未月(17)と10代の選手が2人ピッチに立った。「しっかりベンチ、スタンドの選手を含めて、送り出してやる。負け続けていると、しらけてしまうこともあるが、監督として誇りに思う。選手に学んでいる気持ちになってます」。これで12戦勝ちなし。苦しい立場の中でも選手たちが一体となっている姿を素直に評価した。

 ただ残留には、残り3戦3勝することが絶対条件。残留圏内の年間15位(名古屋)との勝ち点差は8となった。状況は極めて厳しくなった。