2位松本が、アウェーで10位の千葉に完勝した。

 先制は前半38分。拮抗(きっこう)した展開で得たハーフウエーライン付近からの左FKをMF宮阪が前方へ大きく上げる。DF後藤が頭で落としたところにFW工藤が走り込み、右足でゴール。得意のセットプレーで先制に成功した。

 続く43分、再び宮阪の左FKからチャンスをつかむ。FW高崎をターゲットに力強い浮き球を送ると、高崎がペナルティーエリアで千葉DF若狭に倒されてPKを獲得。自らゴール左上に蹴り込んで、リードを2点に広げた。一方の若狭は、この日2枚目のイエローカードを受けて退場。ホーム千葉が、前半から不利な戦いを余儀なくされた。

 松本は、後半9分にも追加点。右CKからの混戦をDF飯田が頭で制し、3点目を奪った。大量リードに数的優位もあり、日本代表候補GK合宿(17~19日、大阪府内)に初招集されたGKシュミット・ダニエル(24)の見せ場はほとんどなし。安定した守備陣に支えられて完封した。

 試合前に3位C大阪が5位岡山と1-1で引き分けたため、松本はC大阪との勝ち点差を「4」に広げて自動昇格圏内の2位をキープ。敗れた千葉は、昇格プレーオフ出場枠の6位京都との勝ち点差が残り6戦で「14」にまで広がった。