10戦負けなしと好調だった大宮が、ホーム最終戦で惜敗。前半24分に東京に先制を許し、同点ゴールを奪えないまま11戦ぶりの黒星を喫した。現行方式のままならACL出場の可能性のある年間勝ち点4位で迎えた最終戦を落とし、G大阪に抜かれて圏外の5位に降下。試合終了後のセレモニーでは、渋谷洋樹監督(49)が「大勢集まってもらったサポーターに申し訳ない」と謝罪した。

 もっとも、昨季J2優勝の勢いで、今季は大躍進。毎年のように繰り返されていた残留争いとも無縁で、シーズン前に同監督が掲げた「勝ち点48、7から12位」も大幅に更新。勝ち点は56まで伸ばし、順位も過去最高の12位をはるかに上回る結果を出した。

 それでも、来季の続投が決まった渋谷監督に笑顔はない。「来年が重要。さらなる努力をしなければという危機感はある」と、今季以上の成績を目指して話していた。