新潟FW指宿洋史(25)が鬱憤(うっぷん)を晴らすゴールを決める。新潟は8日、天皇杯4回戦横浜戦(12日・日産スタジアム)に向けた練習を開始した。指宿は体調不良のため最終節の3日広島戦はベンチ外。残留を決めたピッチに立てなかった。「もちろんゴールを決めたい」。シンプルな分、思いは強い。この日の練習は、ハーフコートにゴールマウスを4個設置した試合形式で、指宿はシュートレンジに入ると迷わず右足を振り抜いた。

 新潟は広島に0-1で敗れたものの、J2に降格した名古屋との得失点差で残留を決めた。指宿はその日、体調を崩して自宅静養中。「テレビ観戦で、名古屋の試合と切り替えながら見ていました」。ホッとしたと同時に、すぐにリベンジの気持ちが湧いた。

 チームは5日から7日までオフだったが、指宿は返上してクラブハウスへ。ランニングなどで汗を流した。今季はリーグ戦も1得点と不完全燃焼。くすぶりは天皇杯で消し去るしかない。「とにかく勝つ」。強い気持ちで横浜戦に臨む。【斎藤慎一郎】