首位札幌が金沢に引き分け勝ち点を85に伸ばし、J2優勝でのJ1自動昇格を決めた。

 札幌は前半0-0で折り返し、後半23分にFW内村圭宏(32)、同30分にMF前寛之(21)を投入。引き分けでも昇格が決まることから、守備を固め少ないチャンスを狙う戦術に変更。途中で金沢とJ2残留争いをしていた北九州が、山形に0-3と離されたことで両者、勝ち点1が重要な状況となり、お互い攻撃に出ないまま、少しブーイングも飛び交う中での試合終了となった。

 札幌は来季5年ぶりのJ1復帰となる。四方田修平監督(43)は「最後は消極的な試合になってしまったけど、42試合を戦った上での成果。応援してくれたサポーターに優勝と昇格という結果を残せて良かった。来季は久々のJ1になりますが、みんなで楽しみましょう」と喜んだ。チーム最年長のDF河合竜二(38)は「若い選手が多い中で、闘争心を引き出そうと考えてプレーした。最高です!」と振り返った。

 金沢は最終戦で勝ち点1を積み上げ21位に浮上し、自動降格を回避。J3で2位の栃木との入れ替え戦に臨む。