収めて、抜けて、守れます! J2山形FW阪野豊史(26)が19日、静岡・御前崎キャンプ3日目の戦術練習で攻守にアピールした。フルコートの11対11では1トップに入り、前線から猛然とプレスをかけて存在感を発揮した。「前がしっかり追えないと、後ろのラインを高く保てない。前線が連動して守備をしていけば、高い位置でボールをとれる」。昨季は木山隆之新監督(44)が指揮を執っていた愛媛でプレーしており、前から押し込む「木山流」を、体を張って示した。

 守れるだけじゃない。181センチ、81キロの屈強な体を生かしたポストプレーでボールを収めて、攻撃の起点になる。パスの受け手としても裏に抜ける動きを得意としており、3拍子そろったFWだ。木山監督は「クロスに強いし、動きだしもいい。去年からやっているので守備のスイッチ役にもなるし、万能型ですね」と絶賛する。

 昨季は42試合にフル出場し、チームトップの12得点を挙げた。今季は高い目標を掲げて、自分を追い込む。「最低、去年以上。15点以上取れば、J1昇格に近づく。自分が一番成長できると思って山形にやってきた」と自信を見せた。【高橋洋平】