札幌はJ2千葉に0-0で引き分けた。今季初のJクラブとの実戦はスコアレスドローに終わった。MF兵藤慎剛(31)ら新加入選手6人を先発で起用。序盤は千葉の前線からの速いプレスにペースを許し苦戦したが、キャプテンマークを巻いた兵藤が千葉陣内を縦横無尽に動き相手の攻守をかき乱した。

 さらに苦戦した後半は、途中出場のGK金山準樹(28)が2度の好セーブでチームを救った。後半16分、MF石井がPKを献上したが、相手キッカーのFW船山を読み切り、ゴール左に蹴られたボールを両手でセーブ。ロスタイム2分にもFW吉田のヘディングシュートを左手1本で防ぎ、試合をドローに持ち込んだ。

 四方田修平監督(43)は「千葉のプレッシャーが速く前に来たので、そういう相手に対して良い準備になった」と前向きに評価。28日のJ3琉球戦に向け、「ここまで守備中心にやってきたが、攻撃も1つテーマをもって試合に臨みたい」と話した。