アテネ五輪サッカー日本代表監督でNHK解説者の山本昌邦氏(58)が23日、山形・天童市内でJ2モンテディオ山形アカデミー主催による講演会を行った。

 山形県内各高校の指導者約70名を集め、「サッカーのチーム運営」と題して約1時間半、熱弁を振るった。

 豊富な指導経験をもとに「話す際の主語の使い方に注意して欲しい」と指摘。「うまくいったときは『君たちは』と言って褒め、失敗したときは『我々は』と言って一緒に反省する。そうすることで信頼関係が築ける」とした。「日本のサッカーがさらに発展するためには人材育成が全て。指導者も選手も一緒に勉強し合って欲しい」と続けた。

 山形学院の寒河江達雄監督(58)は「選手への接し方が大切だという話は大変参考になった」と話し、新庄北の石山隆雄顧問(35)は「選手へ気持ちを伝える上でのスキルを学んだ。生徒のいいところを伸ばしたい」と刺激を受けていた。