セレッソ大阪MF清原翔平(29)が、今日4日の浦和レッズ戦(埼玉)で遅咲きのJ1デビューを果たす可能性が出てきた。3日は大阪・舞洲で調整した後に敵地へ移動。右太ももに違和感を抱える清武の復帰が見送りとなり、水沼も右ハムストリング筋損傷で離脱。実戦練習ではサイドからクロスを合わせる動きを確認した。6月で30歳になる苦労人は「J1でやるのが夢だった。相手は強いけれどスキもあると思うし、雰囲気にのまれないようにしたい」と意欲を口にした。

 脱サラJリーガーだ。札幌大卒業後にJFLのSAGAWA・SHIGAに入った。運送業務をしながら努力を重ね、13年に当時JFLだった金沢に移籍。その後、J3、J2とステップアップしてきた。尹晶煥監督は「J1の経験がないのが少し心配」としながらも「誠実で献身的に走る選手。与えられた時間で十分やってくれる」と期待する。清原も「いつ出番が来てもいいように、1つ1つ準備をしてきました」とその時を待つ。J1復帰戦となった2月25日の開幕磐田戦でチームはドロー発進。生真面目な男に、光り輝く時が訪れる。【益子浩一】