広島が開幕6戦目で今季初勝利を挙げた。

 後半7分、ゴール前の混戦からFW工藤壮人(26)が頭で押し込み、その1点を守りきった。今季バンクーバーから加入の元日本代表FWは開幕戦以来の2点目、J通算58点目。広島は前節に10年ぶりの4連敗を喫し、開幕から5戦勝ちなしは11年ぶりという不振だった。これで1勝1分け4敗で勝ち点4とした。

 開幕から唯一負けのなかった前節3位のG大阪は、クラブ記録を更新する6戦不敗とはならなかった。1点が遠く今季初黒星。通算3勝2分け1敗で勝ち点11のまま。

 前半から主導権を握られ続けた広島は不用意なパスミスが多く、G大阪のカウンターを浴びたが、GK林卓人(34)を中心に得点を許さなかった。ホームで優位に立ったG大阪は、前半21分にFWアデミウソン(23)が決定機を得たが、雨を含んだピッチが影響したのかシュートできなかった。後半開始直後も同選手が左足でシュートを放つが、ゴール右にわずかに外れた。広島は少ない好機を逃さなかった。