北海道コンサドーレ札幌はジュビロ磐田と2-2で引き分けた。敵地5試合目で初の勝ち点1も、チームJ1通算200得点も、白星にはつながらなかった。前半3分、DF福森晃斗(24)の左クロスをDF横山知伸(32)が決めて先制。同16分には、右MF早坂良太(31)のクロスにFW都倉賢(30)が頭で合わせ、2点リードで前半を折り返したが、後半15分、同20分と立て続けに失点しドローに終わった。残留圏内をキープし、次節6日大宮戦(札幌ドーム)を迎える。

 前半45分のお祭りムードは、後半に入って、次第にしぼんでいった。敵地の連敗を4で止め、今季アウェー5試合目で初の勝ち点1を手にした。四方田監督は「プラスに捉えて、次につなげたい」と前向きな言葉を並べながらも「点を返そうとするチームと、無理をしなくていいチームの差」と、後半、一気に2点差を追い付かれた要因に、眉をひそめた。

 滑り出しは、上々だった。前半3分、DF福森の左クロスが、ゴール中央にいたDF横山の右足にピンポイントで合い先制。これが、チームJ1通算200得点目となった。同16分には、右MF早坂が利き足とは逆の左足で、ゴール前のFW都倉へクロスを供給。圧倒的フィジカルを誇るエースのヘディングシュートで追加点を奪い、勝ち点3へまっしぐら…とは、いかなかった。

 前半39分に途中出場した相手の19歳に、してやられた。4日前のルヴァン杯で史上最年少ハットトリックを記録したU-20日本代表候補の磐田FW小川航が加わった。「それまでは相手が1トップでケアしやすかったけど(小川航が入ったことで)裏に出ることも、足元もあって、攻撃の起点を簡単に作らせてしまった」と、横山。早坂は「前半のいいイメージが残りすぎていた。もう少し試合巧者になれていたら」と、悔しがった。

 白星こそ逃したが、残留圏内はキープしている。敵地連敗を止め、次節6日、本拠地の札幌ドームで大宮を迎え撃つ。【中島宙恵】