川崎フロンターレがムアントン(タイ)に4-1で快勝した。23日のアウェーでは3-1で勝利しており、2戦合計スコアを7-2とし、8年ぶり3度目のベスト8進出を決めた。

 アウェーで3得点を挙げて勝利したため、この日は2失点以内、もしくは1点差ならば敗戦でも8強に進出できた。相手が立ち上がりから猛攻を仕掛けることを予想していたが、相手は前に出てこなかった。前半31分のFW小林悠(29)の先制点を号砲に、FW長谷川竜也(23)、MFエドゥアルド・ネット(28)、FWハイネル(26)とゴールラッシュ。1得点2アシストの小林は「先制点が取れれば勝てると思った。前半の試合運びは良かったと思う」と振り返った。

 4月30日にセレッソ大阪に敗れてから、5月はリーグとACLを含め6戦全勝。4月始めは10人以上がけがと体調不良で離脱するアクシデントもあったが、過密日程を乗り越え、準々決勝にコマを進めた。小林は「やっていても、点が取れる雰囲気はある。ボールを保持する時間が長くなってきている。崩しの場面でもイメージが共有できる部分が多くなっている。球際や守備の部分もやれている。課題はたくさんあるし、一喜一憂せずにやっていきたい」と手応えを口にした。

 川崎FとしてはACLではベスト8が最高成績だ。準々決勝の相手は6月6日に行われる抽選で決定する。小林は「自分としても経験したことがない。楽しみ」と話した。