日本サッカー協会の会長(キャプテン)を退いて名誉会長に就任した川淵三郎氏が16日、東京都内で自らの今後について説明し、全国に芝生のグラウンドを増やす「グリーンプロジェクト」や青少年の健全育成を目指す「こころのプロジェクト」に力を注ぐ方針を示した。

 東京都文京区の日本協会内に新たにつくった名誉会長室で職務を行う。ただし日本協会の運営については「一切かかわらない」と話した。アジア・サッカー連盟(AFC)での役職であるプロリーグ特別委員会の委員長としての仕事は続けるという。

 またJリーグの初代チェアマン、日本協会会長として日本サッカーの発展とともに歩んだこれまでを振り返り「20年前は(サッカー界が)こうなるとは思わなかった。サッカーの持つ魅力が大きいということだね」と感慨深げだった。