Jリーグは17日、経営難のJ2東京Vの筆頭株主が日本テレビから持ち株会社「東京ヴェルディホールディングス(HD)」に変更されることについて、11月16日までに来年度のスポンサー料収入5億4000万円を確保する条件で認めたことを明らかにした。条件を満たせなければ、今季限りでJリーグを退会させる。

 日テレは16日に所有する約98・8%の全株式を同HDに譲渡することで合意。15日のJリーグ理事会ではスポンサー料収入確保のほか、今季は日テレが東京Vの運営費の責任を持つなどの条件付きで承認した。

 Jリーグは同HDから提出された来年度の事業計画で条件達成は可能との認識を示している。鬼武健二チェアマンは「来季も存続してもらうために(株式譲渡の)提案を受け入れた」と説明した。条件をクリアできなかった場合は退会となるが「(下部リーグの)JFLも地域リーグもあり、消滅するかは東京Vの判断だ」と話した。