<天皇杯:仙台2-1大宮>◇31日◇3回戦◇NACK5

 J2で現在2位の仙台が延長戦の末、J1で15位の大宮に競り勝った。前半27分、味方シュートがポストに嫌われ、はね返ったところにFW中島裕希(25)が反応。左足で先制した。だが、10分後に大宮DFマトにPKを決められて前半を1-1で折り返した。

 後半は両軍無得点で延長戦に突入。その前半12分、MF梁勇基(27)が、ゴール左前で自ら得たFKを直接ゴールネットに沈め、決勝点になった。梁は「J1相手でも、できる手応えをつかめた」と満足顔。手倉森誠監督(41)も「(J1昇格がかかる11月8日の)リーグ水戸戦に向けて、自信を持てる勝利だった」と振り返った。99年のJ2加盟以降、天皇杯でJ1クラブに勝った年がなく、この日が念願の初勝利だった。