横浜は26日、スペインリーグのエスパニョールから日本代表MF中村俊輔(31)の獲得が決まったと発表した。スペイン入りしている嘉悦朗社長が同日、バルセロナでの最終交渉に臨み、両クラブが合意した。2002年まで横浜でプレーし、8年ぶりにJリーグへ復帰する中村は「前向きな移籍と考えたい。W杯もあるし、マリノスで成長できるようにする」と話した。

 横浜へは完全移籍での複数年契約となるとみられ、中村は28日に帰国する予定。背番号は25が濃厚で、クラブでは今後、Jリーグへの登録作業を進め、3月13日の湘南戦で復帰する可能性が高い。スペインでは移籍金が120万ユーロ(約1億4600万円)と報じられている。

 横浜は昨年6月にも中村の獲得を目指したが、最終段階で交渉が決裂していた。中村はセルティック(スコットランド)から今季、エスパニョール入りしたものの、リーグ戦23試合で13試合出場(無得点)にとどまっていた。このため、日本代表の主力として期待される6月開幕のW杯南アフリカ大会をにらみ、Jリーグ復帰を模索していた。