Jリーグの大東和美チェアマンは23日、来季のJ2入りを目指す日本フットボールリーグ(JFL)首位のV・ファーレン長崎へのヒアリングを東京都内で行い、入会を審査する11月12日の臨時理事会までに債務超過を解消する根拠を示すよう求めた。長崎は審査合格を条件にJ2ライセンスを交付された。

 長崎はことし1月時点で約3000万円の債務超過に陥っており、本年度の収支も赤字の見込み。Jリーグ規約では、入会直前年度の期末決算で債務超過でないことなどが入会条件となっている。

 増資や寄付金などで債務超過を解消する計画を9月末に提出したが、現時点では実現の根拠が薄いと判断された。長崎の宮田伴之社長は「行政や県民の応援があってここまで来た。すごい重圧だが、何とか乗り越えたい」と話した。