<高校サッカー:高川学園2-1東京都市大塩尻>◇1回戦◇31日◇ニッパ球

 3年ぶり3度目出場の東京都市大塩尻(長野)が初戦で散った。

 開始4分に先制される苦しい立ち上がりで、後半14分にも追加点を献上。2点を追う同19分にMF代田亮(2年)が1点を返したものの、反撃が遅かった。

 ゴールシーンは鮮やかだった。右サイドバック三村颯(3年)が相手をかわして攻め上がり、グラウンダーのクロスを送る。ニアの味方選手がヒールでわずかにコースを変えたところに代田が飛び込み、ファーサイドで滑り込みながら左足を合わせ、ゴールに押し込んだ。

 高橋裕之監督(55)は「故障者が出て最終ラインを組み直したが、1失点目が早すぎた。攻撃はチャンスもつくれたが、決め切れないところが全国の壁。手も足も出なかったわけじゃないだけに悔しい」と試合を振り返った。それでも登録20人中12人が1、2年生の若いチーム。「この経験を糧に、細かい部分にこだわって練習に励みたい」と新チームを見据えた。