G大阪は23日、西野朗監督(56)が今季限りで退任することを正式発表した。西野監督が、G大阪での10年間を振り返った。

 -退任を伝えられて

 「非常に遅いタイミングだが、予測した通りの状況になった。チーム方針やビジョンが新しくなったことを受け止めて理解するしかない」

 -クラブの判断をどうとらえているか

 「ガンバは目標設定が非常に高いし、昨年もタイトルなし。(今季も)現時点で難しいという判断の中、基準をクリアできないというのも当然、理由にあると思う。責任を感じている」

 -10年の思い入れは。

 「強いですよ。10年という世界の中でも何番目に入るくらいの時間をもらって、ありがたかった。Jリーグ発足から海外の指導者に依存していた時代もあったし、クラブによっては1年ももらえずに切り替える中で、自分のようなスタイルの監督が1人くらいいてもいいかなって思った」

 -G大阪に攻撃サッカーを定着させた

 「僕は恵まれた。自分の理想とするサッカーに合う選手が多かった。サッカー観として攻撃的にやりたいが、やれなかった時代もある。それをガンバに来てやり続けられた。もっとたくさんの人に見てもらいたかった」

 -他チームからオファーがあれば受けるか

 「10年は思い起こせば長いし、チームづくりは簡単じゃない。一から新しい環境でつくるのはものすごくエネルギーがいる。現時点ではまだガンバ。枯渇はしてないんで。来週まで燃焼したい」