<J2:京都2-1町田>◇第5節◇25日◇西京極

 町田の3連勝はならなかった。前節までのスタッツで京都がJ2パス数1位、町田が4位。ともにパスサッカーを標榜する両者の戦いは、京都に軍配があがった。

 試合を優勢に進めたのは2連敗のあと2連勝し、勢いにのる町田だった。京都は、MF中山、MFチョン・ウヨンの主軸2枚を出場停止で欠いたのが痛かった。特にチョンは、パス数でチーム内1位であるとともに、ショートパス主体の京都の中でロングキックで打開できる選手だけにその不在は大きく、京都は町田の早いチェックに次々に短いパスを狙われた。特に町田の攻撃から守備の切り替えの早さに、京都はボールを前に運ぶことができなかった。

 優勢に試合を進めていたが町田だが、後半16分、縦パス1本の攻撃からこぼれ球を京都MF中村にミドルシュートを決められる。後半38分にもカウンターからFW原にダメ押しゴールを決められてしまった。

 町田は、試合序盤にセンターバック(CB)田代真一が右肩を負傷。効果的なプレスでボール奪取の基点となっていたボランチ太田康介は前半39分に負傷交代。CB薗田淳も後半17分に負傷交代するなど不運が続いた。本来はFWの平本一樹が急きょCBを努めるなど最後までよく戦ったが、後半44分に庄司の左CKを、平本が頭で押し込んで一矢報いるにとどまった。ボールを支配しながら、崩すことにこだわりすぎたためか、ゴールが遠かった。