<J1:広島1-2浦和>◇第1節◇2日◇Eスタ

 浦和が昨季のJ1王者をくだした。これまで2分11敗だったアウェーでの開幕戦で初勝利を挙げた。敵地での広島戦では最近4試合で1分3敗と相性が悪かったが、悪条件を跳ね返して白星をもぎ取った。

 前半から浦和ペースだった。広島のエースFW佐藤寿人(30)を完全に封じ込めた。DFの永田充(29)と槙野智章(25)が常に注視していた。佐藤のシュートはわずか1本と得点はおろか、見せ場さえも作らせなかった。永田充は「うまくいった。前半は完璧に抑えられたと思う」と充実の表情だ。ペトロビッチ監督(55)は「お互いアジアチャンピオンズリーグの黒星の後で、どうなるのか分からなかった。60分すぎまでは浦和。1点返されてからは広島の圧力があった。開幕戦で勝てて幸せに思う」と話した。とはいえ、相手は6年間、手掛けた古巣。喜びも控えめに、会見を終わらせた。